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大学院生の八田早那子さんが「平成31年度北海道体育学会第59回大会」で若手研究者賞を受賞

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NEWS NO.93(2019年度)

大学院生の八田早那子さんが「平成31年度北海道体育学会第59回大会」で若手研究者賞を受賞

12月14日(土)・15日(日)に、北海道教育大学釧路校において開催された「平成31年度北海道体育学会第59回大会」において、本学酪農学研究科食品栄養科学専攻修士課程2年の八田早那子さん(指導教員:山口太一准教授)が若手研究者賞を受賞しました。

山口太一准教授(左)とゼミの仲間と。八田さん(左から2番目)

演題内容

マラソンなどの持久的な運動前には糖質を摂取し、エネルギー源を蓄えておくことが推奨されています。しかしながら、運動開始30分前に糖質を摂取すると、運動開始後、筋肉の活動に伴う筋肉への糖取り込みと血糖値を低下させるために分泌されたインスリンの働きによる糖取り込みが相まって、血糖値が急低下する運動誘発性低血糖(インスリンショック)が発生することが知られています。本研究では、朝食摂取後の運動前にスポーツドリンクと同等量の30gの糖質を含む飲料を摂取した場合に運動誘発性低血糖が発生するのかを検証することを目的としました。今回の結果から、朝食を摂取し、運動開始30分前にスポーツドリンクと同等量の30gの糖質を含む飲料を摂取すると、運動誘発性低血糖が発生することがわかりました。また、全身持久力が高い被験者ほど血糖値が低下することもわかり、全身持久力の高い選手ほど運動誘発性低血糖に気をつけなければならないことが考えられました。


 

 

 

 

 

 


受賞コメント

酪農学研究科

食品栄養科学専攻 修士課程2年

八田 早那子さん(室蘭栄高校出身)

剣道、弓道、陸上などスポーツが好きな父の影響を受け、小さい頃から体を動かすことが大好きでした。スポーツをしていると自然と体の仕組みについても関心が持て、この研究をしていてもとても楽しかったです。

将来、病院以外にもスポーツに関わる仕事に就けたらいいなと思っています。患者さんが気づいていない角度からも栄養指導をしてサポートしたり、心と身体もケアできるモチベーションを保たせられるような管理栄養士になりたいです。

今回の受賞について、若手研究者賞を受賞できたことを大変うれしく感じています。指導教員の山口太一先生をはじめ、共同研究者の先生方、実験に協力していただいた方々に厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。今回の学会で経験したことを活かし、より良い研究につなげ、さらにスポーツの現場に還元できるような研究を続けてまいります。

 

 


【北海道新聞】酪農大アイスホッケー部 インカレ初出場 25日から釧路市 創部38年、現部員38人

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本学 男子アイスホッケー部の記事が北海道新聞に掲載されました。

年末年始休業のお知らせ

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年末年始休業のお知らせ

 

平素より本学の教育研究にご協力賜り、厚く御礼申し上げます。

誠に勝手ながら、下記期間におきまして業務を休業させていただきます。

休業期間2019年12月26日(木)~2020年1月5日(日)


ご不便をおかけ致しますが、何卒ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。2020年1月6日(月)より、通常通り業務を再開致します。

そのほか、各ホームページにてご確認ください。

附属動物医療センター  http://amc.rakuno.ac.jp/

◆附属図書館  http://library.rakuno.ac.jp

 

【各種証明書の申込について】

年末年始の休業に伴い、証明書の発行業務を停止致します。

就職試験等の関係で各種証明書が必要な場合は、必ず12月24日(火)13:00までに交付手続きを行ってください。欧文証明書の交付申込は12月13日(金)で締め切りました。

なお、12月25日(水)は教職員クリスマス礼拝等の行事の為、各課の窓口業務は8:30~11:30まで(午後は閉室)となりますのでご注意ください。

なお、郵送による申し込みについては、2020年1月6日(月)より受付を再開致します。

※「窓口での申し込み」・「郵送による申し込み」のいずれかの方法で各種証明書を受付しています。

上記以外(電話・FAX・E-mail)による申し込みは、個人情報保護法によりお受けできません。

申し込み方法について、ホームページをご確認ください。  

何かご不明な点がありましたら、お手数ですが本学教育センター教務課までご連絡お願い申し上げます。

<お問い合わせ先>

069-8501 北海道江別市文京台緑町582番地

酪農学園大学 教育センター教務課 証明書係

TEL:011-388-4125(直通)

 https://www.rakuno.ac.jp/life/issue/certificate.html 

2級認定牛削蹄師に17名が合格

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NEWS NO.94(2019年度)
2級認定牛削蹄師に17名が合格

本学での開催が初となる「2級認定牛削蹄師資格講習会」および「認定試験」(公益社団法人日本装削蹄協会主催、北海道牛削蹄師会協賛)が、10月16日と17日の2日間行われ、受験者17名(本学学生16名、附属とわの森三愛高校から生徒1名)全員が合格しました。合格者は循環農学類以外にも獣医学類、獣医保健看護学類の学生がいました。また、試験会場はこれまで北海道では常呂郡訓子府町のみで行われていましたが、今回初めて本学が試験会場となったことで、本学園からの受験者が過去最多のとなりました。


循環農学類
畜産衛生学研究室
髙橋 俊彦 教授

初めての酪農学園大学開催で、17名が合格したのは素晴らしいと思います。
それぞれの場で生かしていただきたいです。
今後も開催を継続できるよう、関係者と連携したいと思います。


獣医保健看護学類
生産動物看護研究室
菅野 美樹夫 教授

牛にとって“肢”及び“蹄”は、生産性に直結する大切な器官の一つです。そのため、世界中に削蹄師といわれる蹄を専門に整える職業が存在します。
今回、酪農学園大学では初めて学内を会場として2級認定削蹄師の講習会および試験が開催されました。試験は、四肢の保持から削蹄刀の使い方など実技的な試験はもちろんのこと、家畜解剖学、家畜伝染病学および家畜公衆衛生学などの学科試験も科されます。

今回は、試験日までの日にちが短かったため、トレーニングは毎回夕方遅くまで続けられました。その中で、5名の女子学生は、牛の肢を力の限り持ち上げ、蹄を削るトレーニングを何度も繰り返し行っていました。その時は女子学生パワーを見せつけられました。成り手が少ないと言われている削蹄師、男性の仕事と思われていた削蹄師ですが、今後は男性に代わって女性の仕事となる日が来るかもしれません。本学獣医保健看護学類は、動物看護師の仕事として、削蹄師養成に向け今後も続けて行きたいと思っています。


獣医学類
生産動物医療分野
阿部 紀次 獣医臨床教授

受験希望者がこれまで2~3人しか手を上げなかったのですが、今回は17人も手を上げ驚きました。それだけ目的意識があるのだと改めて感じました。その中の多くは、日頃から自分たちで牛の世話をしている肉牛研究会所属の学生もしくは、酪農後継者でした。また、合格者17人のうち、女子学生5人が合格したことは大きな成果です。

近年では、女性削蹄師が活躍の場を広げています。それには、補ていする器具の近代化が大きく影響していると思います。削蹄用具が電動化されるなど機械が進化したことで女性でも大きな牛を相手にできるようになりました。とは言え、基本は手で牛の肢を上げ、手で蹄を切るので、やはり技術が大事ということになります。教え方によっては女子学生でもできるということが証明できたのではないかと思います。


酪農後継者の感想

循環農学類4年 庄野 克基さん(標茶高校出身)

前から興味を持っていましたが、試験会場が北見方面と遠いことが負担になっていました。今回初めて本学で試験が受けられるというのですぐに手を上げました。削蹄師の方や先生たちに一から教えていただき感謝しています。卒業後は実家の牧場を継ぐので、ここで学んだ削蹄の技術を生かしたいと思っています。

 


とわの森三愛高校 機農コース3年 竹中 徳明さん(清水町出身)

牛の削蹄は大事な仕事なので、ぜひ、技術を習得したいと思っていました。
今後も、腕を磨いていきたいです。

2020年度学力入学試験 試験会場について

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受験生のみなさん、こんにちは。
2月と3月に行われます学力入学試験につきまして、
試験会場をお知らせいたします。試験会場は全6会場です。

*本学会場*
酪農学園大学
北海道江別市文京台緑町582番地

*仙台会場* 第1期学力入試のみ
TKPガーデンシティ PREMIUM 仙台西口
宮城県仙台市青葉区 花京院1-2-15 ソララプラザ

*東京会場*
東京経済大学 2号館
東京都国分寺市南町1-7-34

*名古屋会場* 第1期学力入試のみ
AP名古屋.名駅
愛知県名古屋市中村区名駅4丁目10-25 名駅IMAIビル7・8階

*大阪会場*
天満研修センター
大阪府大阪市北区錦町2-21

*福岡会場* 第1期学力入試のみ
TKPガーデンシティ博多
福岡県福岡市博多区博多駅前3-4-8 サットンホテル博多シティ内5階

周辺地図などの詳細は入学試験要項P15、16とP21をご確認ください。
※自己推薦入学試験(後期)、第2期編入学試験、外国人留学生入学試験の会場は本学会場のみです。

2019年度タイ・カセサート大学単位互換プログラム 最終プレゼンテーション及び閉講式

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2019年9月から3か月間本学で獣医学を学んだカセサート大学の学生5名は、病気や怪我も無く12月下旬に無事タイへ帰国しました。受入学生は英語が堪能な学生が多く、成績も優秀、ユーモアもあり個性豊かな5名でした。
最終プレゼンテーションには本学の先生方や学生達約30名が聴講に訪れました。パワーポイントを使用したプレゼンテーションは写真や動画を中心に構成されており、5名が入れかわり発言していくというもので、原稿も見ず、マイクも使わず、とても堂々とした発表でした。
プログラム前半の基礎系の座学から後半の病院での伴侶動物・生産動物の実習で学んだことを順を追って分かりやすく発表してくれました。タイと日本の獣医医療の違いが見られてとても興味深かった、体験出来てとても良かったと話していました。プレゼンテーションの後半では北海道でのアクティビティを発表してくれました。国際交流課から貸し出した自転車で江別の町を散策したそうです。その他は電車やバスを乗り継いで札幌、小樽、定山渓、登別、富良野、美瑛、函館、旭川とほぼ道央、道西を制覇。限られた時間とお金を上手に使って北海道を楽しんでくれたようです。
プレゼンテーションの後に閉講式を行いました。及川獣医学群長の挨拶の後、1人1人に修了証書が授与されました。続いてカセサートの学生から一言ずつ挨拶をしてもらいました。途中で涙ぐむ学生もいましたが、ここでサプライズが起こりました。カセサートの学生たちから歌のプレゼントです。「ありがとう、感謝しています」という内容の歌詞で、集まった人全員の胸がいっぱいになりました。「本当はダンス付きで披露したかった」と言っていました(ダンスまで練習する時間が無かったそうです)。最後に全員で記念写真を撮りました。本学での獣医学の勉強、本学学生との交流等、充実した3か月を送ってくれたことが伝わってくる集合写真となりました。日本で学んだことを活かし、カセサート大学、そして世界でこれからも活躍して欲しいと思います。

第4回S-1g大会(減塩レシピコンテスト)初の学生部門で杉村ゼミが1位獲得!

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NEWS NO.95(2019年度)

第4回S-1g大会(減塩レシピコンテスト)初の学生部門で杉村ゼミが1位獲得!

国立循環器病研究センター主催、厚生労働省、農林水産省などが後援のおいしい減塩レシピコンテスト第4回S-1g(エス・ワン・グランプリ)大会の最終審査および表彰式が12月14日、大阪ハグミュージアムにて開催され、食と健康学類・栄養教育学研究室3年の堀純名さん、加藤沙織さん、宮浦菜南さん、馬場花音さん(担当教員:杉村留美子准教授)が考案した減塩レシピが学生部門で第1位を獲得しました。

本大会は、循環器病予防のためのおいしい減塩レシピとして厳しい条件をクリアしたレシピを選考し、さらに栄養価や見た目の美しさ、作りやすさを評価するものです。第4回大会の応募総数は51件で、一般部門・学生部門各4チームが1次審査を通過し、最終実演審査で競い合いました。また、最終選考に残った参加チームのレシピは冊子にまとめられ、大会観覧者に配布されました。
■公式サイトhttp://www.ncvc.go.jp/karushio/s-1g/2019/result.html

■受賞作品「香りでおいしく!野菜たっぷり映える減塩ランチ」
・アジのナッツ焼き
・豆腐のカプレーゼ
・ブロッコリーとヤングコーンのマスタード添え
・ガーリックライス
・ブルーベリーのサイザー寒天

最終選考会


堀 純名さん

誰でも簡単にマネできる料理というのがポイントです。
応募したときはこれがベスト!と思っていましたが、試作品を作り続けるうちに、それぞれが持つ知識が合わさって良いアイデアが次々と浮かんできました。レシピを変更できないルールにもどかしさがありましたが、私たちは考えを切り替えて、一つ一つ丁寧に作っていこうと話し合いました。温かいご飯を出すこと、すべて計算して良い状態の料理を食べていただくことを意識しました。

 

 


加藤 沙織さん

私は豆腐のカプレーゼを担当しました。
豆腐の水分を切りチーズのような状態にする手法は知っていましたが、応募段階ではレシピがそこまでまとまっていなかったので間に合わず、本番ではその手法は使用できずもどかしい思いをしました。
それでも、いろいろ工夫をして丁寧に豆腐の水分を極限まで水切りして、チーズのような触感に仕上げることができました。管理栄養士を目指す上で料理の知識は必要ですが、応用する力を学びました。

 


宮浦 菜南さん

主に料理のデイスプレイを担当しました。
応募写真の食器はすべて100均でアレンジし、木製のカッターボードに半田ごてで焼き印を書いたり、映
える皿、写真の撮り方を工夫し、人の目に留まる、食べたくなる見せ方を意識しました。

 

 

 


馬場 花音さん

ガーリックライスを担当しました。
ごはんはパラパラしすぎず、ぺちゃっとしない、丁度良い触感を意識しました。コンテストでは時間制限
がありますが、炊き立てのごはんを決まった時間内でおいしく仕上げる努力をしました。

 

 


杉村 留美子准教授
自主的にチームが動いている様子が見られてうれしかったです。
減塩レシピは管理栄養士として基本的なことですが、特にこのコンテストでは塩分が2gとかなり少なく、とても難しいので、多くの優秀な作品の中での受賞が本当に素晴らしいと思いました。今後の自信につなげていってほしいと思っています。

観覧席で応援に駆け付けたゼミ生と杉村先生(2列目右端)と記念撮影

獣医保健看護学類3年生がサンピアザ水族館での実習を実施

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NEWS NO.96(2019年度)

獣医保健看護学類3年生がサンピアザ水族館での実習を実施

酪農学園大学は、「生きるを学ぶ。学びが生きる。」をキャッチフレーズに実学教育を行っています。獣医学群獣医保健看護学類では、3年から4年次にかけ必修科目として学外実習B(10日間)を課しています。今回、獣医保健看護学類生産動物看護研究室(菅野美樹夫教授)3年生の岩瀬佳奈子さんが、サンピアザ水族館(札幌市厚別区:福田利幸館長)で学外実習B(12月24日~1月3日)を行いました。

岩瀬さんは将来、動物園や水族館への就職を希望していて、今回冬休み期間を利用してサンピアザ水族館で実習を行うことになりました。

サンピアザ水族館は、札幌の副都心、新札幌駅の直ぐそばに位置し、大学からは約6kmと比較的近い所に有ります。一般魚類から、ペンギン、アザラシ、カワウソなどが展示されています。

実習では、6名の飼育員から直接指導を受け、餌作りや水の管理、展示動物の衛生管理など水棲動物にあった飼育環境つくりについて実践的に学んでいました。
ペンギンにも蹄(つめ)の病気があり、趾瘤症(しりゅうしょう)といいます。人間でいう足底に出来るタコのようなもの、ペンギンにとっては痛くて、歩けなくなる病気です。治療方法として蹄底に出来た瘤を削る方法が取られます。
岩瀬さんは先月、2級認定牛削蹄師の資格を取得したばかりですが、まさに牛の削蹄の知識が生かせるそうです。岩瀬さんもその話を館長から聞いて、生産動物と野生動物の共通性が見出せて喜んでいました。サンピアザ水族館職員の皆様には大変お世話になりました。

                        (文責  獣医保健看護学類生産動物看護研究室  菅野美樹夫教授)

岩瀬加奈子さん(左)、福田利幸館長(右)

ペンギン舎

掃除の合間のひと時

カワウソ舎             

カワウソ

アザラシ水槽

 


酪農PLUS+に特集『高泌乳牛の繁殖成績の現状と受胎率向上について』をアップしました

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本特集は、2019年12月に千葉県で開催した酪農公開講座『乳牛の繁殖から子牛の管理まで』の講演要旨を改訂したものです。

はじめに

近年、乳牛の繁殖成績の低下が問題になっています。繁殖成績が低下している要因の一つは、育種改良により牛個体の泌乳量が増加したためと考えられています。しかし、高泌乳牛群であっても高い繁殖成績を維持している酪農家も少なくありません。著者が胚移植を実施している酪農家の中にも、高度な飼養管理技術と定時人工授精および定時胚移植技術を併用し高泌乳牛群で高い繁殖成績を維持している酪農家があります。このことから、繁殖成績を向上させるためには繁殖成績の現状を把握するとともに、分娩間隔を短縮するために必要な繁殖管理技術についても検討する必要があります。最近、乳牛においては後継牛を効率的に生産できる性選別精液が普及していますが、一般的に性選別精液の受胎率は通常精液より低いことから、繁殖成績が低下している一つの要因となっている可能性があります。繁殖成績を向上させるためには、少なくとも性選別精液の受胎率が通常精液と同程度でなければなりません。そこで本稿では、高泌乳牛の繁殖成績の現状について紹介し性選別精液を用いた定時人工授精の受胎率および受精卵移植技術を用いた受胎率向上について優良事例を紹介し解説します。

1.高泌乳牛の繁殖成績の現状

農林水産省畜産統計(2019年2月1日現在)によると、2000年の全国の乳用種飼養戸数は3万3千600戸でその後は右肩下がりで減少し、2019年には1万5千000戸と2000年から2019年の間で1万8千600戸の酪農家が離農しています。一方、1戸当たりの飼養頭数(未経産牛および経産牛)を見ると、2000年は平均52.5頭であったものの2019年は88.8頭まで増加しています(図1)。成畜飼養頭数割合(満2歳以上)を見ると100頭以上の酪農家が約4割を占めていることから、中小規模の経営から大規模経営へと規模拡大している酪農家が増加していることが分かります。飼養頭数の増加に伴い繋ぎ飼い牛舎から、フリーストール牛舎やフリーバーン牛舎へ移行しており、飼養形態の変更に伴い牛の行動範囲が制限され、コンクリート床の影響により発情行動の抑制が懸念されています。また、高泌乳に伴う血中ホルモン(エストロジェン)の低下により牛の発情行動が不明瞭になり、適期の人工授精実施が困難な場合が多くなっていることも受胎率低下の要因であると考えられます。図2に家畜改良事業団が生産・販売する凍結精液の初回受胎率について示しました。2000年のホルスタイン種(未経産牛および経産牛)の初回受胎率は54.9%でしたが、2014年には44.4%と約10%低下しています。また、家畜改良事業団の報告(乳用牛群能力検定成績まとめ)によると、平成29年度の分娩後の平均初回人工授精実施日は約90日、平均空胎日数は433日であり、ここ数年間変動していません(図3)。また、分娩間隔の中央値は407日、最頻値は357日と報告されています。堂地(2019)は上記した報告より「中央値が407日であることから全体の50%の牛が分娩後130日以内に受胎しており、中央値より分娩間隔の長い牛の繁殖成績を改善すれば牛群全体の繁殖成績を改善できる」と述べています。ウシの繁殖成績には、栄養状態や環境要因が強く影響していることが知られており、乳牛では分娩前後のボディー・コンディション・スコア(body condition score:以下BCS)、の低下が繁殖機能回復に影響を及ぼすことが報告されています。このことから、分娩前後の高度な飼養管理技術により分娩後のBCSの低下を最小限に抑え、初回人工授精の実施までにBCSを上昇させることが繁殖成績改善に必要不可欠です。

2.性選別精液を用いた定時人工授精の受胎率

性選別精液は販売開始から10年以上が経過し、酪農現場ではごく一般的に利用されています。また、人工授精に限らず過剰排卵誘起処置および体外受精にも利用されおり、今日では性別をコントロールした受精卵の生産にも必要不可欠です。通常精液および性選別精液の人工授精の受胎率について表1に示しました。未経産牛における通常精液の受胎率は40~58%であるのに対して、性選別精液の受胎率は32~46%と通常精液に比べて低くなっています。また、経産牛における通常精液の受胎率は30~40%であるのに対して、性選別精液は25~34%と通常精液に比べて低くなっています。このように性選別精液の受胎率は経産牛より未経産牛が高いことから、未経産牛への利用が推奨されています。最近、性選別技術は進展し、精子を選別する際の精子への負荷が軽減できる選別方法が開発・利用されています。また、選別精液を凍結保存する際のストロー構成(精液層と希釈液層を分離)の変更などにより受胎率が改善されています。しかし、依然として1ストロー当たりの封入精子数は200~400万と通常精液の封入精子数1,000~3,000万に比べて少なくなっています。このことから、排卵側子宮角へ適期に人工授精を実施する必要があります。そこで著者らは性選別精液を用いた定時人工授精の受胎率について調査しました。供試牛には、ホルスタイン種未経産牛8頭および経産牛3頭を用いました。定時人工授精プログラムには腟内留置型プロジェステロン製剤(CIDR)、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)100 µgおよびプロスタグランジンF(PGF)500 µgを用いました。人工授精にはカスー式注入器および性選別精液を用いて卵胞側子宮角に1回行いました。なお、本試験ではABSグローバル社が生産販売する1頭の種雄牛より生産された性選別精液Sexcel™を用いました。
定時人工授精の受胎率は未経産牛が87.5%(7/8)、経産牛が100.0%(3/3)、合計90.9%(10/11)でした(表2)。また、平均在胎日数は279.6日、子牛の平均生時体重は38.4kg、雌子牛の割合は88.8%(8/9)でした(表3)。本試験の結果より、性選別精液Sexcel™の全体の受胎率は90.9%(10/11)と良好であり、雌子牛の割合も88.8%(8/9)と通常販売されている性選別精液と同等であったことから、性選別精液Sexcel™を用いた定時人工授精は受胎率向上に有効であると考えられました。

3.胚移植技術を用いた高能力牛の後継牛生産の優良事例

北海道江別市内の1軒の酪農家(搾乳頭数43頭)における胚移植技術を用いた高能力牛の後継牛生産の優良事例について紹介します。供胚牛にはホルスタイン種未経産牛1頭を用いました。過剰排卵誘起処置はCIDRと安息香酸エストラジオール製剤(EB)を用いて発情周期を調節して、卵胞刺激ホルモン(FSH)投与を開始しました。人工授精は発情確認後に性選別精液を用いて実施し、発情後7日目に胚回収を行いました。受胚牛にはホルスタイン種未経産牛2頭、経産牛4頭を用いました。全ての供試牛にCIDRを挿入し、同時にGnRHを投与して排卵同期化処置を開始しました(0日目)。CIDRとGnRH処置後7日目にPGF2α(ジノプロスト25mg)を投与するとともにCIDRを抜去して発情を誘起し、8日目にEBを1mg、9日目にGnRHを100μg投与し、16日目に胚移植を行いました。胚回収を行った結果、回収した10個すべての胚が正常胚でした。回収した胚は排卵同期化処置を行った受胚牛6頭に新鮮胚移植を行い、5頭が受胎(83.3%)しました(表4)。また、5頭すべてが正常に分娩しすべて雌産子でした。生産された5頭中3頭が2019年8月6日公表(独立行政法人家畜改良センター)の未経産牛GNTP上位30以内(6位、8位および27位)にランキングされました(表5)。このことから、排卵同期化処置を行うことで効率的に新鮮胚移植を実施でき、かつ性選別精液を併用することでより高能力牛の後継牛を同時期に複数頭生産できることが確認されました。

おわりに

性選別精液の普及により後継牛を効率的に生産することが可能になりました。今後、より計画的に後継牛を生産するためには安定した受胎率が必要不可欠です。安定した受胎率を得るためには供試牛の栄養管理はもとより、技術者の知識や経験も重要です。特に性選別精液を用いた場合の授精適期については、定時人工授精を利用することでより高い受胎率が得られると考えられます。また、優良事例で示した通り受精卵移植に性選別精液を併用することで、より効率的に高能力牛の後継牛が生産可能であり、さらに受胚牛を供胚牛の発情日に同期化することで新鮮胚移植ができ、かつ高い受胎率を確保できます。受胎率の高い酪農家にその秘訣を聞くと特別なことは何もしていないとの回答が多いです。しかし、基本に忠実な飼養管理に努めています。すなわち、圃場の土壌分析はもとより牧草の刈り取り適期の徹底、生産した牧草の飼料分析、牛個体の栄養管理、乳検データなど様々な情報と経験を踏まえた牛群管理を実践しています。このことから、酪農家と技術者はともにコミュニケーションをとり、改善策を協議していくことが高い受胎率を維持していくうえで最も重要です。

 

<参考文献>
農林水産省(2019)畜産統計調査
<http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tikusan/>
堂地 修(2019)家畜人工授精,303,1-6.
Dochi O, Kabeya S, Koyama H (2010),J. Reprod. Dev., 56,S61-S65.
家畜改良事業団(2018)平成29年度乳用牛群能力検定成績まとめ,1-365.
<http://liaj.lin.gr.jp/japanese/newmilkset.html>
今井 敬(2016)日本胚移植学雑誌,38,161-168.
高山茉莉(2019)北海道牛受精卵移植研究会会報,38,4-7.

大学カリキュラムによる食Proレベル3認定者への授与式を開催

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NEWS NO.97(2019年度)

大学カリキュラムによる食Proレベル3認定者への授与式を開催

1月6日(月)に食の6次産業化プロデューサー(食Pro)のレベル3に認定された学生20名に対して、循環農学類の相原晴伴教授(農畜産物市場論研究室)、食と健康学類の阿部茂教授(食品企画開発研究室)による認定証の授与式が行われました。

認定者の集合写真

認定者コメント

境田琢魅さん

循環農学類 畜産学コース4年
酪農・畜産経営論研究室(指導教員:日向貴久准教授)

境田琢魅さん

1年生から該当科目を履修しましたので、今回の認定に至るまで、本当に長く難しい内容でした。しかし、長い期間だったからこそじっくりと深く学ぶことができました。卒業後は、実家を継ぐために今金町に戻る予定です。学んだことを町の特産品の商品化や販売に活かして、町おこしにつなげたいと考えています。また、新しい商品を生み出すだけでなく、今まである商品の改善にも役立てることができると考えています。


上坂朋美さん

食と健康学類 食品開発学コース4年
応用生化学研究室(指導教員:岩﨑智仁教授・長谷川靖洋助教)

上坂朋美さん

高校の時から食品関係に興味があって関わりたいと考えていただけに、今回の認証はとても嬉しいです。学んだ知識が「認定証」として形となったので、大学で勉強したことが報われました。苦手な分野もありましたが、色々な授業を受講することによって、学んだ知識が繋がってきたことを実感しました。卒業後は食品企業(水産加工)の開発部門で研究職に就く予定です。学んだことを活かせるように頑張りたいです。
 

食プロとは

1次産業(生産)・2次産業(加工)・3次産業(流通・販売・サービス)の各産業の一体化や連携を6次産業化と呼び、この6次産業化を担う人材の認定・育成を目的としています。
食プロは6段階でレベル認定を行い、エントリーレベルの1からトップ・プロのレベル6まで設定されていますが、本学では、レベル3(指示等がなくとも、一人前の仕事ができる段階)を上限として大学カリキュラムを設定しています。
食プロのレベル3認定までをカリキュラムとして開講している大学は全国でいくつかありますが、昨年、本学ではカリキュラムの中でレベル3を認定した全国で初めての大学となりました。
 


【参考】全国初!大学カリキュラムによる食Pro認定者誕生!(2019.07.01 本学HP)
 https://www.rakuno.ac.jp/archives/3216.html

 

えべつのやさいでおいしく、健康に。 「EBETSU VEGETABLE FAIR vol.1」を江別蔦屋書店で開催

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えべつのやさいでおいしく、健康に。
「EBETSU VEGETABLE FAIR vol.1」開催のお知らせ

この度、酪農学園大学では、産学連携の一環として江別市内の飲食店3店舗(①イタリアンレストランnódo、②イタリア料理EBEZZA、③café CAMPUS)と、学生が江別産の野菜、果物を使った商品開発・販売を行うこととなりました。

ついては、2月15日(土)に、大型複合書店の「江別 蔦屋書店 食の棟」にて販売・提供することが決定いたしましたのでお知らせいたします。

ぜひ、足をお運びください。

EBETSU VEGETABLE FAIR vol.1


 

日時:2020年2月15日(土)10:00-17:00(コラボメニューがなくなり次第終了)

場所:江別 蔦屋書店 食の棟(江別市牧場町14番1)

 

【問い合わせ先】

  酪農学園大学 農食環境学群 食と健康学類 マーケティング研究室 講師 長村 知幸

  TEL・FAX: 011-388-4802  E-mail:t-osamura@rakuno.ac.jp

【会場について】

  江別 蔦屋書店 https://ebetsu-t.com/event/

【江別市ベジタブルライフ協力店】

  イタリアンレストラン nòdo https://nodo.bz/

  イタリア料理 EBEZZA https://www.ebri-nopporo.com/ebezza/

  café CAMPUS https://www.facebook.com/cafecampus.ebetsu/

 

タイ・カセサート大学獣医学部の単位認定研修プログラム 月次報告書(12月分)

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本学の協定校であるタイ・カセサート大学に短期留学中の獣医学類5年生の5名から、月次報告書(12月)が届きました。ぜひご覧ください。

天野真衣さん

タイ・カセサート大学単位互換プログラム報告書(12月分)

梶谷真央さん

タイ・カセサート大学単位互換プログラム報告書(12月分)

武智江梨さん

タイ・カセサート大学単位互換プログラム報告書(12月分)

藤本郁海さん

タイ・カセサート大学単位互換プログラム報告書(12月分)

吉岡美帆さん

タイ・カセサート大学単位互換プログラム報告書(12月分)

酪農学園大学「バキバキ筋トレ講座(第2回)」を実施

【まんまる新聞】酪農大IH部インカレ初出場

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江別市内・札幌市厚別区にて無料配布されているフリーペーパーの「まんまる新聞」に、本学男子アイスホッケー部のインカレ出場が取り上げられました。

フィンドレー大学ベケット奨学金報告書:12月


2019年度アニマルウェルフェア畜産協会シンポジウムの開催について

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2020年3月7日(土)に酪農学園大学においてシンポジウム「アニマルウェルフェア認証食品は売れるのか?」が開催されますのでお知らせいたします。
詳細は以下のとおりです。

 

【シンポジウム概要】
人も家畜も感受性を持つ生き物です。人は家畜から多くの産物を得ながら、命を繋いでいます。アニマルウェルフェアを模範とした畜産とは、人と家畜の共生、家畜に心を寄り添わせ、誕生から命を終えるまで、科学的見地からストレスを軽減し、快適な飼養管理を行うということです。持続可能な生産活動にもアニマルウェルフェア畜産の視点は不可欠です。
アニマルウェルフェア畜産協会では2016年から認証制度(乳牛・乳製品)を発足させ、現在11農場、6食品事業所が認証を取得しています。そして今、肉用牛の認証制度の準備をしています。認証事業、アニマルウェルフェアの付加価値を是認している流通・販売業および経済学の視点から、アニマルウェルフェア畜産の普及と持続可能な畜産業のあり方について一緒に考えてみませんか?

1.テーマ
  「アニマルウェルフェア認証食品は売れるのか?」
2.プログラム
  講演1「アニマルウェルフェアの経済的意義について考える」
   小糸 健太郎 氏(酪農学園大学 農食環境学群 循環農学類 教授)
  講演2「コープさっぽろにおける平飼い卵の取組み」
   高森 雄輔 氏(生活協同組合コープさっぽろ 商品本部 商品開発部 部長)
  事例報告①
   瀬尾 哲也氏(帯広畜産大学 畜産学部 准教授、アニマルウェルフェア畜産協会 代表理事)
  事例報告②
   松原 範宜氏(株式会社もりもと 執行役員)
3.日時
  2020年3月7日(土)13:00-17:30(受付12:30~)
4.場所
  酪農学園大学 中央館学生ホール
  〒069-8501江別市文京台緑町582
  駐車場あり
5.定員
  250名
6.参加費
  無料
7.参加申し込み
  参加には事前申し込みが必要です。
  ①氏名 ②参加者人数 ③会員の有無 ④電話番号を明記のうえ、メール(jim@animalwelfare.jp)でお申込み下さい。
  ・申込締切:2020年2月20日(木)
  ・定員になり次第締め切ります
8.問合せ先
  事務局 奥野尚志
  FAX:0155-68-3305
  携帯(午後6時以降):090-7514-0354
  メール:jim@animalwelfare.jp

主 催 :一般社団法人 アニマルウェルフェア畜産協会
共 催 : 酪農学園大学
後 援 :公益社団法人北海道獣医師会、公益財団法人はまなす財団

2019年度ミルク産業活性化推進事業「冬に食べたいソフトクリームアイデアコンテスト」表彰式

「薬剤耐性(AMR)対策推進国民啓発会議」で耐性菌に関する高大連携教育を紹介

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NEWS NO.98(2019年度)

「薬剤耐性(AMR)対策推進国民啓発会議」で耐性菌に関する高大連携教育を紹介

薬剤耐性菌は世界的に医療における最大の脅威となっており、ヒト・動物・環境分野の連携によるワンヘルスでの対策が求められています。このような状況の中、AMR対策について、官民が一体となって対策に係る全国的な普及啓発活動の推進を図り、国民のAMRに関する知識・理解を深めるとともに、薬剤の適正な使用に向けた国民の主体的な取り組みを促進するため、2016年に内閣府において表記会議が設置されました。議長は日本科学未来館の毛利衛館長が務められ、国内各分野の代表が構成員となっています。動物分野から本学の動物薬教育研究センターの田村豊教授が任命されています。
2019年11月27日(水)に第4回会議が全国都市会館で開催され、2019年度の取組実績及び今後の取組予定について検討されました。その会議の中で、田村教授から現在、高大連携教育の一環として酪農学園大学附属とわの森三愛高校で実践される課外授業「耐性菌を知り、そして対策を考えよう!」が紹介されました。課外授業は獣医・理系コースの生徒を対象に2018年度から開始されています。内容は大学教員による3時間の講義の後、本学の獣医学類6年生を助手として実習を2日間にわたり実施しました。参加した生徒は講義・実習内容をまとめると共に、全校生徒と保護者・教員に対して自ら実施した抗菌薬の適正使用に関するアンケート結果をまとめ、全校生徒に対して口頭発表することにより普及啓発活動を行いました。また、英文による取りまとめも行い、北海道インターナショナルサイエンスフェアでポスター発表する予定です。
このたび、内閣府のホームページにおいて、会議で使用したスライド原稿と議事録が公表されました。是非ご覧いただき、高大連携教育の内容をご理解いただきたいと思います。

田村教授は、「抗菌薬の慎重使用は獣医師にとって重要な課題です。高校生の時からAMR問題の本質を知り、その対策を考えることは重要だと思います。今後、獣医師となってAMR対策のリーダーとして活躍して欲しいと願っています。」とコメントしました。




第4回AMR対策推進国民啓発会議資料


【参考】
・第4回薬剤耐性(AMR)対策推進国民啓発会議(首相官邸HP)
 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokusai_kansen/amr_taisaku/dai4/
・第4回薬剤耐性(AMR)対策推進国民啓発会議【議事録】(首相官邸HP)
 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokusai_kansen/amr_taisaku/dai4/gijiroku.pdf
・【獣医・理数コース】薬剤耐性菌の実験を行いました(とわの森三愛高校HP)
 https://www.san-ai.ed.jp/article-15065.html
・高校生による抗菌薬の適正使用に関するアンケート調査(本学動物薬教育研究センターHP)
 https://cvdd.rakuno.ac.jp/archives/2854.html

 

2020年度教職員募集

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・2020年度 酪農学園大学附属動物医療センター
 募集:病院獣医師
 内容:伴侶動物医療部門・生産動物医療部門・診療支援部門
 人員:若干名
 締切:2020年2月7日(金)
 詳細:附属動物医療センターホームページ

本学園の望来植林地のトドマツが「森と人を育てるコンクール」で『優秀賞』に入賞

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NEWS NO.99(2019年度)

本学園の望来植林地のトドマツが「森と人を育てるコンクール」で『優秀賞』に入賞

本学園の望来植林地のトドマツが「森と人を育てるコンクール」で『優秀賞』に入賞し、2019年12月19日(木)に賞状伝達式が行われました。
 

本学は北海道内に3つの植林地(渡島福島植林地、望来牧野林地、根室別海町奥行林地)を有していますが、そのうちの石狩市厚田区望来の樹齢39年のトドマツが「森林所有者部門(トドマツの部)で優秀賞となりました。

賞状伝達式では、北海道石狩振興局の篠原寛明森林室長より、本学園の谷山弘行理事長へ優秀賞の賞状が授与され、石狩市企画経済部の本間孝之産業振興担当部長より記念品が贈呈されました。
その後、出席者で懇談を行い、樹種選定の経緯や今後の学生の教育・研究のフィールドとして活用する可能性について、意見交換が行われました。



森と人を育てるコンクールとは

北海道の各地域において適切な森林整備を実践し、地域の模範となる優良林分を育てている森林所有者を評価・表彰し、林業技術の向上や森林づくりに対する道民の意識高揚と参加促進を図ることを目的として、公益社団法人北海道森と緑の会をはじめとする4団体が主催となり開催されています。

学校法人酪農学園 望来牧野林地(望来植林地) 基本情報

 1.所在地:石狩市厚田区望来484番1他
 2.面 積:121.41ha(植林面積115.41ha)
 3.樹 種:トドマツ、カラマツ、グイマツF1、カツラ、ミズナラ、ドロノキ、ヤチダモ、ケヤマ

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