Quantcast
Channel: 酪農学園大学 | 農食環境学群・獣医学群
Viewing all 4850 articles
Browse latest View live

肉牛研究会が出荷祭を開催

$
0
0

NEWS NO.75(2019年度)

肉牛研究会が出荷祭を開催

本学の学生サークル”肉牛研究会”が9月30日、きょろちゃん(黒毛和種・一産取り肥育・等級:A-3)とツキミ(アンガス種・等級:B-2)の2頭を出荷しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

出荷した牛の肉は、11月27日に、本学で行われた出荷祭で予約販売されました。
地方発送も取り扱っており、遠方の家族に肉を食べてもらおうと発送を依頼する学生もみられました。
また、出荷祭恒例の牛スジ煮込み(辛みそ味・ゆず塩味)1杯100円は大好評で、昼時は長蛇の列ができる盛況ぶりで昼休み中に完売しました。

出荷する様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肉牛研究会は、1967年創立。52年目を迎える歴史あるサークルです。

牛の導入から出荷まで畜産経営のすべてを学生たちが主体となって取り組むことができるのが最大の魅力です。

現在62名の学生が所属し、黒毛和種やアンガス種17頭の飼育を学内の肉牛研究会の牛舎で飼育しています。毎日朝7時と、授業が終わった16時30分、そして夜当番23時00分を、学生たちが交代で牛の世話を行います。繁殖から肥育した牛の出荷までをすべて学生たちの手で行い、毎年出荷祭にて販売しています。

出荷祭の売り上げのほか、春と秋に行う堆肥販売も大事なサークルの収入源になっています。近隣の市民のお宅まで学生たちがトラックで堆肥を運びます。

堆肥販売の様子

すべて手作業

力仕事の後はカレー!

 

 

 

 

 

 


予約肉の受け渡し

ストーブで温まりながら

牛筋煮込み

 


肉牛研究会 会長 小松 真人さん 

循環農学類3年 家畜管理・行動学研究室所属

今年5月に会長を就任し、スローガンを「廉恥功名」に決めました。

これまでは、畜産に関する知識がある者に発言権があるという雰囲気がありましたが、このスローガンを立ててからは、誰でも意見が述べられる活気のある雰囲気へと変わりました。

「牛の事を真剣に学びたい!」という思いを持った仲間が集まっているから、楽しんで日々仕事をしています。

出荷祭は肉研にとって集大成ともいえるイベントです。

私たちが365日、愛情込めて育てた牛の肉を学生や先生たちに食べてもらえたら嬉しいです。

アンガス牛は赤身なので、脂味が苦手な人におすすめです。繊維の太さがあるので、肉本来の食感を楽しめます。

黒毛和牛は、脂の甘味を楽しんでもらいたいです。



【YouTubeとTVで公開】ブカピ(部活ピーポー)に、本学の肉牛研究会が紹介されました。

公開されてから1週間で再生回数900回越え!


2019年度招へい研究者報告会を行いました

$
0
0

11月7日(木)、今年度の招へい研究者2名による研究成果報告会が行われました。中国の内蒙古民族大学から来たウ・バイラ先生(環境共生学類の森夏節教授受入)、タイのカセサート大学から来たスックマック・マナコーン先生(獣医学類の萩原克郎教授受入)です。内蒙古民族大学、カセサート大学ともに、本学との学生交流が活発な協定校です。

ウ先生は「内モンゴルと北海道における経済発展と環境負荷比較調査」について日本語で発表されました。スックマック先生は「The genetic diversity of Borna disease virus infer different origins of outbreak in Japan and the correlation of tissue tropism between clinical cases and rat model(ボルナ病ウィルスの遺伝的多様性の日本における発生の異なる起源の推測と、臨床症例とラットモデル間の組織構成の相関)」について発表されました。

報告会には内蒙古出身の留学生やタイのコンケン大学から来訪中の先生方なども含めて20名近くが参加し、お二人の研究成果報告を熱心に聴講していました。

マナコーン先生は11月10日に無事タイに帰国され、ウ先生も21日に帰国されます。これからのお2人の更なるご活躍を願っております。

フィンドレー大学ベケット奨学金報告書:11月

2019年度 ふるさと江別塾を開講

12/8ヒグマックス開催のお知らせ

$
0
0
来る12月8日(日)、札幌エルプラザにて、ヒグマの会40周年記念イベント「ヒグマックス」を開催します。
 
本学環境共生学類の佐藤喜和教授による「ヒグマってどんな動物?」と題したミニレクチャーや、野生動物生態学研究室(通称:クマゼミ)が撮影したヒクマの動画をもとに編集したショートフィルム「となりのヒグマ」の上映も行います。
 
また,このイベント全体を通じた総合司会を,落語家の林家とんでん平さんと本学環境共生学類4年(クマゼミ)の安田知沙さんのお二人で行います。現役学生による司会にも、ぜひご注目ください!
 
ヒグマの会公式サイト→http://higuma1979.sakura.ne.jp/news.html 
ヒグマの会公式Facebook→https://www.facebook.com/events/455640758381691/ 

2020年度推薦入学試験:インターネットによる合否案内利用方法について

$
0
0

12月13日(金)は2020年度一般推薦、産業振興特別推薦、指定校推薦、環境共生貢献推薦、生産動物医療推薦、動物病院後継者育成推薦、農業高校および農業大学校推薦、学士推薦、生産動物医療部門推薦、自己推薦(前期)の合格発表日です。 ※インターネットによる合否案内利用可能日は 12月13日(金)9:30~ 12月14日(土)までとなります

○獣医学類    9:30~10:00 ○獣医学類以外 10:00~10:30 ○全学類共通  10:30~24:00 本サービスは、あくまで発表当日に合否を確認するための補助的な手段です。 合否の最終確認は本学から送付される「合否通知」により行ってください。 なお、合否や受験番号などに関して本学へ直接の問合せには一切応じておりません。 当案内による「誤操作」等を理由とした入学手続期間終了後の入学手続きは認めません。 また、地域獣医療支援特別選抜、内部進学、社会人特別選抜、編入学試験については、インターネットによる合否案内は行っておりません。 インターネットによる合否案内 (インターネットによる合否案内を利用される方はこちらをクリックしてください) 詳しくは入試要項のP47をご覧ください。 なお、合否通知につきましては12月13日(金)に速達で投函いたします。 到着には2日程かかる場合もございます。

2019年度「獣医の卵たちによる勉強会」を開催

$
0
0
2019年12月7日(土)、8日(日)に酪農学園大学研修館にて「獣医の卵たちによる勉強会~爬虫類・鳥類を知ろう~」を開催いたしました。 この「勉強会」は、愛護法の対象となっている爬虫類、鳥類、哺乳類における保全医学を基礎 […]

酪農PLUS+に特集『子牛の免疫システムの成熟と感染症』をアップしました

$
0
0

はじめに

子牛を健康に飼育することは、優れた畜産生産を目指すための根幹です。しかし、子牛を飼うに当たっては、消化器病や呼吸器病の発生が生産者の悩みの種になっているものと思われます。成牛に比べて子牛では、腸炎や消化不良などの下痢や気管支炎・肺炎など粘膜の感染症を発症しやすいことはよく知られていますが、その大きな原因は「免疫システムが未熟」であることが挙げられます。子牛の免疫の成熟には飼育管理の内容が密接に影響しているため、管理の不宜によって免疫抵抗力が低下して感染症となり、それが拡散して群内にまん延します。病原体は不衛生な環境で増えやすいので、感染症の発症予防に“衛生的な環境”が求められることが多いです。しかし、清潔な環境下で子牛を飼育しても、子牛自身が健全でなければ感染症は簡単に発症し、牛群全体にまん延することにもなりかねません。各農家によって哺乳・育成方法は異なりますが、子牛の病気がほとんど見られない牧場もあれば、頻発する感染症に悩む牧場もあります。これは単に衛生環境が良好であるということだけでなく、子牛自身のストレスや栄養など飼育管理方法の影響を受けているためと考えられます。

そこで本稿では、子牛の免疫システムを高める飼育管理上の要点について紹介します。

1.胎子期の免疫

子牛の免疫システムの発達は胎子期から始まります。免疫をつかさどる白血球は造血幹細胞からつくられます。造血幹細胞は胎生期には肝臓に、生まれた後は骨髄にあり、この細胞を幹として免疫細胞が分化して体中に分配されます。白血球には幾つかの種類があり、それぞれが役割分担をして侵入して来る微生物の特徴に合わせて体を防衛しています。このうち、司令塔になったり、ウイルス・腫瘍などの攻撃を受けるのがTリンパ球です。Tリンパ球は、胸腺という胎子期から幼齢期にかけて認められる臓器で成長します。妊娠末期において胎子は急速に増体し、これに伴って肝臓、胸腺や骨髄が発達しますが、妊娠末期の母牛のコンディションが悪い場合には栄養不足から胎子成長が悪くなるため、子牛は出生後に小柄、痩せている、活力がない―など虚弱体質の状態で出生します。この場合、胸腺などの免疫システムの発達不良も伴うので、生まれ落ちの時点で免疫力が低く、病原体が増殖しやすい体質となる危険性が高くなります。そのため、胎齢末期の子牛の成長を促す目的で、妊娠末期の母牛では乳房炎や蹄病などの基礎疾患を避けるとともに、低または高ボディーコンディションスコア(BCS)とならないように注意を払い、妊娠末期に乾物摂取量(DMI)不足を避け、できる限りストレスなく安楽な状態での分娩を可能にするように心掛ける必要があります。周産期において母牛が健康であり、正常な分娩で子牛を出生させることが健康で免疫力の高い子牛を飼うための第一歩といえます。

2.出生時の管理と免疫

難産などにより健常な分娩ができない場合、子牛は大いに分娩ストレスを受けることとなり、その後の生育にも影響する可能性があります。特に難産による子牛の体力の消耗によって呼吸が不十分となり、ガス交換が悪くなると、体内の酸素が不足することから諸臓器の機能が低下するリスクが高くなります。消化管を含めた臓器機能の低下により腸管からの初乳の吸収率が低下し、推奨される「出生2時間以内に2Lの初乳を給与」しても初乳成分が吸収されない可能性があります。難産によって出生した子牛に対しては、初乳を飲ませたからといって安心せず、その後の推移を注意深く観察するべきです(図1)。

また、初乳成分は子牛の免疫システムの成長に大きな役割を持っています。一般的に牛の初乳には免疫グロブリン(Ig)が大量に含まれており、IgにはIgを持たずに出生する子牛の免疫を補助する役割があると考えられています。近年の牛の初乳と子牛の免疫に関する研究では、母牛から子牛に移行するのはIgだけでなく、それ以外の免疫にかかわる成分が多く含まれており、子牛の免疫システムの発達に大いに役立っていることが明らかにされています。

出生したばかりの新生子牛が抗体であるIgを持たない理由は、胎内で母牛のIgが移行せずに出生するためですが、もう一つの理由は子牛が自前でIgをつくることができないことにあります。免疫細胞は自分(自己)ではない非自己(微生物など)との接触によって非自己の情報を解読・記憶し、微生物などの非自己を無毒化、体内から浄化しやすくするIgを産生します。胎内では母牛に守られているので病原体との接触がなく、病原体に対する記憶もないので自前のIgをつくる機会もありません。例えるなら、新生子牛は敵(微生物)を攻撃する“弾薬(Ig)”をつくる能力はあるものの“設計図(記憶)”がないため、弾薬をつくれないという状態です。さらに、子宮内には微生物が侵入しないため、胎子は敵に接触することがないことから弾薬(Ig)をつくる必要がないので、弾薬をつくる指令もない状態ということです。生まれた子牛は少しずつ設計図を収集・蓄積しながら、自らの免疫力によって弾薬をつくることができる体に成長していくこととなります。

3.出生後の免疫の形成

子牛では幾つかの段階を経て免疫システムが成長します。その初めのステップが、母牛の膣や体表にすみ着いている細菌、また母牛が生活している環境中の細菌との接触です。これらの微生物は子牛の皮膚、消化器や呼吸器に侵入して増殖を始めます。上述したように微生物は免疫を刺激する起爆剤となるため、生まれた子牛の消化器や呼吸器に微生物が入り込むことは免疫の発達にはとても大切な仕組みです。動物は無菌状態で生存することは決してなく、微生物と共存しながら健康を維持しています。

初乳には栄養分のほかに母牛の免疫成分が多量に含まれており、免疫的に未熟な子牛に取り込まれて出生後、目覚めていない子牛の免疫細胞を覚醒させる効果があるとともに、母牛の免疫成分がしばらくの間、機能に劣る子牛の免疫力を補助する役割を持っています。生まれた子牛の免疫力を高めるには、初乳成分を少しでも多く吸収することが望まれます。子牛の初乳成分の吸収率を低下させる要因として、初産または高齢牛であることによる初乳成分の低下のほか、出生後の初乳給与時間の遅延や初乳給与量の不足など人為的な失宜は、これまでもよく指摘されています。これに加えて、周産期の母牛体調不良による初乳成分の低下、胎子期の成長不良に伴う子牛の初乳吸収能の低下も初乳の吸収率に影響する要因なので注意が必要です。

4.発酵と下痢症

適切な初乳の摂取によって免疫成分が体内に移行した子牛は、環境中にある微生物の暴露を受けながら微生物との共生関係をつくりつつ、免疫細胞が微生物の刺激を受けて活性していきます。健康な子牛では、微生物との共生関係をうまくつくることができるので病気なく成長します。牛の消化管には二つの大きな発酵槽があり、大量の微生物が増殖しながら子牛に必要な栄養素を供給しています。その一つは大腸で、もう一つは第一胃です。乳の栄養素は子牛の小腸から体内に吸収されますが、吸収されずに大腸に移行した消化物は大腸内にすみ着く細菌などの微生物により利用され、発酵によってさらに栄養素がつくり出されます。そのため、小腸までの消化不良によって栄養素に富む残さは大腸に送られ、大腸内の大腸菌など刺激性の強い細菌を増殖させることから下痢の原因となることが少なくありません。下痢の原因は微生物の感染と考えられることが多く、下痢であれば抗菌剤を投与する、また微生物の増殖を避けるために予防的な抗菌剤の給与が実施されることもありますが、下痢症と感染症とはしっかりと区分して対策するべきです。

5.下痢症対策

下痢症の対策として環境中の有害な微生物を少しでも子牛に移行させないため、汚染なく乾燥しており、良好な空調の下で子牛を飼育するべきです。下痢症の原因は、多くの場合、消化不良と有害な病原体が消化管内で増殖することにあります。消化不良への予防対策として、①子牛自身の消化能を高める②消化しにくい成分の乳の給与を避ける③有害な微生物の増殖を抑えて有用な大腸の発酵を促すために出生後から生菌剤を給与する―ことなどは、大腸での異常発酵を予防するための一助となるものと期待されます。また、初乳を介して下痢の原因となる病原体の増殖を抑えるため、出生前から母牛にワクチンを接種し、感染性下痢症の原因となる病原体に対するIgを多く含んだ初乳を与えることは有用です。

出生後、急速に成長する子牛にとって哺乳量の不足は諸臓器のすべての成長不良を招くため、十分な注意が必要です。免疫細胞は上述したように骨髄やリンパ節、胸腺などの器官でつくられますが、子牛の時期は免疫システムが成長する期間であるので、栄養不良は確実に免疫力の低下を招きます(図2)。そのため、十分な哺乳量が確保されることと消化不良なく吸収されることが必要です。離乳前後に呼吸器感染症が多発する牛群では哺乳量が少ないことが多いため、呼吸器感染症に悩む牧場であれば哺乳期の管理内容を再度確認する必要があります。また、呼吸器感染症の多発に悩む牧場では成長不良があり、低体重であることが多いので、健康状態の目安として体重で評価することは客観的な指標となり得ます(図3)。

6.離乳

子牛の免疫システムは新生・哺乳期前半に比べ、離乳・育成期になるとかなり成牛のものに近くなります。離乳前後は飼育環境が変化しやすいことから子牛はストレスを持ちやすくなりますが、哺乳管理に問題のある子牛では離乳前後に呼吸器感染症を発症するリスクが高まります。子牛に見られる呼吸器感染症の最大の原因は、ストレスによる免疫力の低下です。離乳は、乳による栄養摂取が中断されるので栄養面でのストレスを受けますが、同時に哺乳できない精神的なストレスもあるため、子牛の免疫機能を大いに低下させることとなります。乳からの栄養が絶たれる離乳後の子牛は、固形飼料によって栄養摂取しなければなりません。そのためには第一胃の発酵が不可欠となりますが、哺乳期に固形飼料を十分に摂取できない子牛では、離乳によって重大な栄養失調の状態となります。そのため、離乳までに第一胃での発酵ができるように哺乳期から固形飼料を与える飼養管理に配慮しなければなりません。子牛の第一胃の発達は、濃厚飼料の摂取によって得られる揮発性脂肪酸(VFA)による化学的な刺激のほかに、粗飼料の摂取による物理的な刺激の双方のバランスが必要となります。濃厚飼料だけの給与では子牛はルーメンアシドーシスを招くため、第一胃の発達には必ずしも良好な効果をもたらしません。反対に、第一胃が未発達の子牛では通過速度の遅い粗飼料の給与によって消化不良を起こし、栄養失調になることがよくあります(写真1、写真2)。

また、離乳のタイミングで個別管理から群飼とすることも多いですが、集団で飼育された経験のない子牛にとって群飼への変更に加え、畜舎環境の変化も大きなストレス要因となります。さらに、去勢や除角などの疼痛ストレス、春や秋には季節の変わり目にある特有の寒暖差があり、冬季には寒さによるカロリー消費があるので、子牛にとって一層厳しい飼育環境となります。

哺乳後期から離乳期、離乳後の期間は下痢などの消化器病よりも呼吸器病の発生が問題となります。気管支炎や肺炎などの呼吸器病の対策としては、①畜舎の環境整備、清掃・消毒②導入牛の隔離・観察③ワクチンの接種―などが試みられ、特に牛の移動の際には呼吸器病予防のために“ウェルカムショット”などと称して移動前後に抗菌剤の予防的投与などが実施されることもあります。これを人間に例えると、旅行先での感染症の発症を予防するために移動の前後に抗菌剤を服用するようなものですが、一般の人はそのようなことはしないでしょう。

感染症の発症においては、感染症の原因となる病原体と感染を受ける牛自身の双方の問題がかかわっているため、どちらの原因にも対処する必要があります。このうち、牛自身の問題として免疫力を下げないように配慮する必要があり、さまざまなストレスによって免疫力が低下すると、たちまち病原体が増え始めて感染症を発症することとなります。牛群単位でのストレスは多くの子牛の免疫力を下げるため、1頭の発症によって次々に伝染して牛群内に感染症がまん延することとなります。呼吸器病の予防を考える上で第一に考えるべき問題は“牛の健康状態”であり、少しでも牛のストレスを緩和させて免疫力を下げないような環境をつくり、牛が安楽で適当な成長が得られるように配慮することです。その上で、ワクチンの接種や消毒を実施することで予防効果が得られると考えられます。

おわりに

強い子牛の免疫力は健康な成長に伴ってしっかりと獲得されていくため、子牛を健康に飼育できれば抵抗力も高くなります。免疫力が低いために感染症を発症しやすい体質になるものの、成長過程ではそれぞれに異なった原因があるので、感染症の発症に悩む牧場であるならば管理面での問題点をもう一度整理して各個改善していく必要があります。また、正常に成長していても、畜産においては避けることのできないストレスがあるため、少しでもストレスを緩和するための努力が必要です。各牧場にある現行の施設と限られた労働力において効率良い作業体系とし、無理なく管理面でのロスをできるだけ少なくするべきです。疾病に悩む牧場では子牛の飼育管理の面で何らかのミスがある場合が多く、問題点とそれに対する対策方法がかみ合っていない場合もあります。病気の発生や期待する成長ではない―といった問題には必ず原因があるので、子牛の感染症の発生に悩む牧場では飼育管理上の問題点を整理して対策を講じることが子牛の免疫力を高め、感染症を低減させることとなります。


2021年度入試以降の大学入学者選抜における英語の外部検定試験(認定試験)の活用について

$
0
0

2019年11月1日(金)に文部科学大臣より、英語民間試験活用のための「大学入試英語成績提供システム」の導入見送りが発表されました。
本学では、この突然の発表を受け、英語の外部検定試験(認定試験)の活用について変更することといたしました。

詳細は下記のPDFをご確認ください。

男子バスケットボール部のインカレ出場壮行会を実施

$
0
0

NEWS NO.77(2019年度)

男子バスケットボール部のインカレ出場壮行会を実施

9月に行われた北海道大学バスケットボール選手権大会において、本学の男子バスケットボール部が創部史上初となるリーグ優勝を果たしインカレ出場を決めました。

12月9日 に駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で開催される全日本大学バスケットボール選手権大会への出場に先立ち、6日に本学で壮行会が行われました。

 

はじめに、本学教育センター学生支援担当部長の小宮道士教授(循環農学類)から、「観客の応援を力にして、良い結果を残せるように期待していています。悔いのない大会となることを祈っています」とあいさつしました。

 

次に、男子バスケットボール部顧問の植田弘美教授(獣医学類)から、「16年ぶりのインカレ出場で、北海道出場枠が2校と非常に狭き門の中でリーグ戦を優勝し、出場枠を勝ち取ることができました。選手はもちろん、コーチ陣営も一生懸命選手を支えてくれた結果が今回の成績につながったと思います。インカレ第一戦目の相手は関西地区1位の強豪校、 京都産業大学です。大いに楽しみ、精一杯ぶつかって戦ってください」と感謝とエールを送りました。

 

最後に、選手代表として、勝間周人主将(食と健康学類4年)から、「両親・監督陣・大学のOBの方々といった、私たちをいつも支えてくださる皆さんのおかげでこのインカレ出場・リーグ戦優勝という結果を残すことができました。
インカレ出場が決まってからの1カ月間は、本当にたくさんの方々に祝福していただきました。OBの方かたからは「出場してくれてありがとう」と言っていただき、このインカレ出場によって、本当にたくさんの方々が男子バスケットボール部に関わってくれているという事を再認識しました。4年生5人はこのインカレが最後の大会になりますが、悔いのないように、また、後輩に何か1つでも残せるよう、頑張ってきます!応援よろしくお願いいたします」と意気込みを語りました。

 

タイ・カセサート大学獣医学部の単位認定研修プログラム 月次報告書(11月分)

【重要】第2期大学院入学試験の日程変更について

$
0
0

大学院第2期入試は2月19日(水)に予定されておりましたが、第71回獣医師国家試験日が2020年2月18日(火)および2月19日(水)に決定されたことを受け、日程が変更となりました。
なお、獣医学研究科、酪農学研究科どちらも日程変更となります。

大学院第2期入試日程について
出願期間 : 2020年1月20日(月)~ 1月27日(月)   ※ 変更なし
試験日  : 2020年2月20日(木)          ※ 変更前:2020年2月19日(水)
合格発表 : 2020年2月27日(木)          ※ 変更なし

入試要項、出願様式のダウンロードはこちらから。
なお、外国人留学生選考、社会人特別選考のスケジュールに変更はございません。
ご不明な点がございましたら入試広報センター(011-388-4138)までお問合せください。

「sapporo55クリスマス2019」にて本学をPR

$
0
0

NEWS NO.78(2018年度)

「sapporo55 クリスマス2019」にて本学をPR

12月7日(土)に、札幌駅前にあるsapporo55ビル1階インナーガーデン(紀伊國屋書店  札幌本店前)で開催された「sapporo55クリスマス2019」の酪農学園大学出展ブースは大盛況ののち終了しました。この催しは、年2回(8月の第1土曜日を夏祭りとし、12月の第1土曜日をクリスマスとして)開催しており、本学の出展は今回で7回目となります。

出展に協力した学生サークルのオリジナルワインプロジェクト「ROWP」(ロープ)のメンバーは、2018年と2019年のワイン飲み比べを行い、お客様から見た目の色や味わいの違いなど感想を聞いたり、自分たちの活動をPRしました。

中には本学の出展を楽しみにしていた方もおられ、ワインとチーズ(ゴーダ・クリームの2種)も昨年より早くなくなりました。

札幌駅近くという立地で、北海道外の方や札幌近郊以外の遠方から来られた方も多くみられ、大学ブランド製品を通じて広く本学をPRする機会となりました。また、卒業生や教職員もSNSの告知をみて応援に駆けつけてくれました。


(株)竹中工務店 北海道支店をはじめとする同ビルに入所している企業のほか教育機関など14ブースが出展しました。今回「北欧クリスマスマーケット」をテーマに、オリジナルのキャンドルやクリスマスカードの販売もありました。また、iPadを使ったプログラミング学習体験やクリスマスメッセージカード作りなど、こども向けの企画や日本郵政のゆるキャラ”ポスくま”も登場しイベントを盛り上げました。


本学のオリジナル製品は学内でしか販売されていないため、「その場で購入できないのは残念」、「もっと出展してほしい」など要望が多くありました。

日ごろワイン造りに関っている学生たちにとって、消費者の感想や要望を聞くことができる貴重な経験となりました。

酪農学園大学FD委員会主催「学生と教員との対話集会」開催

$
0
0

 NEWS NO.79(2019年度)
酪農学園大学FD委員会主催「学生と教員との対話集会」開催

12月6日(金)、学生サービスセンター1階会議室にて本学FD委員会(委員長:舩津保浩教授)主催による学生と教員との対話集会を開催しました。
浅川教授(本学FD委員会委員)が司会を務め、「カリキュラム」「サークル活動」「大学と寮の関係」「学内全面禁煙と違反者への対応」など、多岐にわたる話題について、参加した学生および学長、副学長、教職員合わせて27人が活発な意見交換を行い、大変意義のある対話集会となりました。
対話集会は、学生と教職員とが意見交換を行う貴重な機会です。教育内容の充実を目指し、今後も継続して開催する予定です。教育内容に関して意見のある学生の方はぜひ積極的に参加して下さい。

対話集会の様子

 

酪農学園の雌子牛が最高価格で落札!

$
0
0

 NEWS NO.80(2019年度)
酪農学園の雌子牛が最高価格で落札!

12月4日のホクレン南北海道家畜市場に上場した本学園フィールド教育研究センター肉畜生産ステーション肉牛農場(元野幌農場)の雌子牛「みつき31」が1,656,600円(税込)でセリ落とされました。

この価格は、12月の黒毛和種子牛の最高価格であり、肉牛農場として初めてのトップセールとなりました。
なお、同市場における12月の雌子牛の平均価格は690,527円(税込)でした。また、当日、当農場からこの他に3頭の子牛を上場し、その内去勢牛1頭は1,024,100円(税込)の高価格で落札されました。


「みつき31」の血統は一代祖:安福久、二代祖:百合茂、三代祖:安平で母が「しおり21」です。セリ時の日齢が280日、体重286㎏でした。
一代祖(父)が安福久であり、繁殖素牛として血統的な期待が大きいことと、発育良好で資質に優れていたことが高評価に繋がったと考えています。
また、安福久の雌産子の上場頭数が少なく、当日も当農場の子牛が1頭であったことも高価格につながったと思います。

「みつき31」の母牛「しおり21」は当農場で受精卵移植によって生まれ、合計11頭の子牛が生まれています。
現在、当農場に「しおり21」の後継牛は3頭(2頭は「みつき31」の全姉妹)おり、そのうちの1頭の「えりこ24」は育成牛時に全道共進会に出場し上位入賞し、良好な産子成績を上げて今年高等登録審査に合格し85.1点の高得点を獲得しています。
また、「しおり21」の雄子牛はいずれも好価格で販売しており、当農場の大切な基幹牛として大活躍をした牛でした。

今回、肉牛農場として、予想もしなかった初めてのトップセールでしたが、関係機関の皆様のご協力をいただきながら、日々の飼養管理に努めている学生・教職員の地道な努力の成果である考えております。
今後も、長年多くの卒業生から引き継がれてきた飼養管理技術を守りながら、学生・教職員が協力して夢のある牛づくりに努めていきたいと考えています。

 


年末年始休業のお知らせ

$
0
0

年末年始休業のお知らせ

 

平素より本学の教育研究にご協力賜り、厚く御礼申し上げます。

誠に勝手ながら、下記期間におきまして業務を休業させていただきます。

休業期間2019年12月26日(木)~2020年1月5日(日)


ご不便をおかけ致しますが、何卒ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。2020年1月6日(月)より、通常通り業務を再開致します。

そのほか、各ホームページにてご確認ください。

附属動物医療センター  http://amc.rakuno.ac.jp/

◆附属図書館  http://library.rakuno.ac.jp

 

【各種証明書の申込について】

年末年始の休業に伴い、証明書の発行業務を停止致します。

就職試験等の関係で各種証明書が必要な場合は、必ず12月24日(火)13:00までに交付手続きを行ってください。欧文証明書の交付申込は12月13日(金)で締め切りました。

なお、12月25日(水)は教職員クリスマス礼拝等の行事の為、各課の窓口業務は8:30~11:30まで(午後は閉室)となりますのでご注意ください。

なお、郵送による申し込みについては、2020年1月6日(月)より受付を再開致します。

※「窓口での申し込み」・「郵送による申し込み」のいずれかの方法で各種証明書を受付しています。

上記以外(電話・FAX・E-mail)による申し込みは、個人情報保護法によりお受けできません。

申し込み方法について、ホームページをご確認ください。  

何かご不明な点がありましたら、お手数ですが本学教育センター教務課までご連絡お願い申し上げます。

<お問い合わせ先>

069-8501 北海道江別市文京台緑町582番地

酪農学園大学 教育センター教務課 証明書係

TEL:011-388-4125(直通)

 https://www.rakuno.ac.jp/life/issue/certificate.html 

北欧のモビール”ヒンメリ”を学生が手作り

$
0
0

NEWS NO.81(2019年度)

北欧のモビール”ヒンメリ”を学生が手作り

今年も黒澤記念講堂のエントランスに、ヒンメリが飾られました。


ヒンメリ(himmeli語源は独語のヒンメル「天」の意味)とはライ麦の麦わらを使って作るモビール(室内装飾)です。北欧のフィンランドでは収穫が終わったクリスマスシーズンにヒンメリを飾り、一年の感謝の祈りを捧げます。

この飾りは、ヒンメリアーティストの山本睦子さんの指導の下、循環農学類 食物利用学研究室(宮崎早花講師)の学生たちが作りました。また、ヒンメリの素材は、循環農学類 作物学研究室(義平大樹教授)が栽培したライ麦の麦わらを使っており、今年は羊毛をアレンジして、本学の生産物をさらに加えた飾りにしました。

夜には、黒澤記念講堂の前に飾られたクリスマスツリーのイルミネーションの明かりでヒンメリが幻想的に見え、通る人の目を楽しませてくれています。

 


 


「令和元年日本顕微鏡学会北海道支部学術講演会」にて 小原千佳さんと大矢樹さんが北海道支部長賞をダブル受賞

$
0
0

NEWS NO.82(2019年度)

「令和元年日本顕微鏡学会北海道支部学術講演会」にて
小原千佳さんと大矢樹さんが北海道支部長賞をダブル受賞

2019年12月7日に北海道大学工学部で行われた「令和元年日本顕微鏡学会北海道支部学術講演会」において、本学獣医学類5年の小原千佳さん(獣医解剖学ユニット 植田弘美准教授・渡邉敬文准教授・細谷実里奈助教)と食と健康学類4年の大矢樹(応用生化学研究室 岩崎智仁教授・長谷川靖洋助教)が日本顕微鏡学会北海道支部長賞をダブル受賞しました。

令和初年の支部学術講演会にて、小原さんと大矢さんはポスター発表部門での受賞となりました。ポスター発表部門での4名の受賞者のうち、2名が本学の学生でした。

小原さんは「ドライエイジングによる筋組織の形態変化の解析」という演題での発表で、ドライエイジングにより肉を熟成肉させることによって、筋組織にどのような形態変化が生じるのかを形態学的および生化学的に解析しました。小原さんは「この度は“支部長賞”という大変素晴らしい賞に選んで頂き、誠にありがとうございました。受賞したことは素直に嬉しく思い、感謝の気持ちで一杯です。私が入賞できたのは、普段からご指導いただいている植田先生をはじめとする先生方や大学院生、同級生の支えがあってのものと思っています。これからもより一層熱心に研究に励んで行きたいと思います。」と話しました。


大矢さんは「筋損傷部位で生じる酸化タンパク質への金コロイド標識と電子顕微鏡観察の試み」という演題での発表で、損傷している筋肉中の特定部位には酸化されたタンパク質が存在していますが、その局在を電子顕微鏡レベルで可視化する新規手法の開発を試みたものです。大矢さんは「この度いただいた支部長賞は、一緒に研究している友人の協力と先生方の指導があってのものと思っています。ありがとうございます。」と話しました。

 

酪農学園東京オフィス(東京交通会館)の閉鎖について

$
0
0

酪農学園東京オフィスは、学生・生徒の募集活動並びに在校生の就職活動の強化をはじめ、諸活動を行う場として利用されていましたが、このたび閉鎖することとなりました。

移転先など、今後の運営方針が決まりましたら、ホームページなどでお知らせいたします。
 

 

 

問合先:酪農学園事務局総務課 011-388-4111

年末年始休業のお知らせ

$
0
0
誠に勝手ながら、下記期間におきまして業務を休業させていただきます。   【休業期間】2019年12月26日(木)~2019年1月5日(日) 年末年始休業に伴い、ご不便をおかけ致しますが、何卒ご了承のほどよろしくお願い申し […]
Viewing all 4850 articles
Browse latest View live