NEWS NO.177 (2016年度)
JICA草の根事業パートナー型「ムバララ県安全な牛乳生産支援プロジェクト」実施の契約
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ウガンダ国・ムバララ県の牛と酪農家
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ムバララ県の農場
本学は2016年9月15日、日本国際協力機構(JICA)と草の根事業パートナー型「ムバララ県安全な牛乳生産支援プロジェクト」実施の契約を結びました。
JICA草の根事業とは、国際協力の意志のあるNGO、大学、地方自治体および公益法人等の団体による開発途上国の地域住民を対象とした協力活動を、独立行政法人 国際協力機構(JICA)が政府開発援助(ODA)の一環として促進し、助長する事業です。
本プロジェクトは、ウガンダの酪農先進地帯であるムバララ県において、牛乳の質と量を向上させることを目的としています。対象はプロジェクト協力酪農家30戸で、主にムバララ県獣医事務所と本学専門家が協力して巡回検診・技術指導をします。プロジェクト期間中に協力酪農家が集乳所6組合内で仲間の酪農家に技術伝達をすることで、プロジェクト終了後も持続的に技術が向上し、また広く波及していくことを狙っています。
具体的な目標は、以下の通りです。
1. プロジェクト協力農家が良質な牛乳を生産する
2. 牛乳生産量が増加する
1)ダニ媒介性疾病による子牛の損耗が減少する
2)牛群管理技術が改善され生産性が向上する
具体的には、下記の活動を行います。
1-1. 外来種に適した衛生的搾乳方法の指導
1-2. 3か月ごとの潜在性乳房炎の早期発見指導・治療
2-1. 3か月ごとの農家ごとの効果的殺ダニ剤の選択と適切な使用の指導
2-2. 3か月ごとの牛群栄養・繁殖状況の評価と指導に基づく改善
また、本プロジェクトの特徴として、現地の酪農家・企業家・研究機関・政府機関間の相互協力体制の構築と、教育の視点があげられます。
具体的には、ウガンダ農務省長の協力の下、酪農組合連合会(UCCCU)による事業推進、酪農開発事務所(DDA)による研修・乳質モニタリングが行われます。さらに現地のマケレレ大学教員による技術支援とマケレレ大学からの実習生受け入れ、また本学大学院生・学部生のインターンを実施することで、日本とウガンダ双方の教育的交流が図られます。またウガンダから毎年日本への研修生受け入れを実施し、日本の制度や技術に関する研修を実施するほか、日本企業の協力により工場見学などが行われる予定です。
事業の実施期間は、2016年9月15日~2019年9月14日で、事業経費予算は、51,225千円内で行われる予定です。
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10月17日 本学卒業生の獣医師と特任教授が日本を出発。
11月上旬まで、現地の農家選定、訪問調査を行いました。
写真はプロジェクト協力予定農場の牛群。
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プロジェクト実施事務所が入っているムバララ県獣医事務所のクリニック
(本プロジェクト実施に合わせ、現地政府が建設)
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10月26日 キックオフミーティング
本プロジェクトの実施に関わりのある農家、行政機関、研究機関、酪農指導団体などの代表を招いて
プロジェクトの説明会が開かれました。